一橋一直線!ゆーさの浪人日記

浪人生活のあれこれを

僕の精一杯

こんちわ!


今日はちょっと思うところがあって、最近読んだ本シリーズ第二弾です

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安部公房さんの『第四間氷期


安部公房さんといえば現代文の教科書に載ってる「棒」を覚えている方もいるかもしれません


僕も授業で「棒」を読んで安部公房さんに興味を持ち、この本を手に取りました


簡単に紹介すると、人類が生み出した万能な「予言機械」をめぐるSF小説です

主人公は、自ら発明した予言機械による「断絶した未来」である予言を受け入れられず、新しい時代に「不適格」だとみなされてしまいます


前半はミステリー的な話なんですが、後半にかけての怒涛の展開というか、重い問題提起というか…

読み終わった時、しばらく呆然としたのを覚えています




現在から未来をどう見るか

逆に未来から現在はどう捉えられるのか

変化していく未来は肯定されるものなのか、それとも拒まれるものなのか

過去からの現在は守るべきものか



そして未来のために何をしていくべきなんだろう…



頭がごちゃごちゃになりました


今でも整理できていないままです


自分の中で作ってきた価値観が変わったのを感じました


廃れていく伝統も、地球環境も平和憲法もみんな守るべき大切なものだと教わってきた

それは決して間違いじゃない


でも、もし変えざるを得ない状況、築いてきたものを壊す必要性に迫られたら?


そんなこと考えたこともありませんでした


間違いじゃなくても、何の疑いも持たず問答無用で正しいと思い込むのもどうなんだろうという気がします




今日の新聞で、首相が憲法解釈の変更を目指すと表明したことを知りました


これに関しては、憲法の内容自体に加えて首相の強引な手法が問題視されてるみたいなので論点がちょっとずれるのですが、


憲法解釈を変えて集団的自衛権を認めること自体は、
僕は良くないことなのかなと思います

やっぱり戦争は嫌だし


ただ、「良くないことなのかなと思う」だけです

理由は「戦争は嫌だ」くらいのものです


僕みたいな無学な若輩者に、「賛成」「反対」を叫ぶ権利はないと思ってます

それは政治に無関心なわけではなくて、賛否を語る時に生じる、ごく小さいけどゼロではない「責任」を負えるだけの知識と論理と信念がないから

しかしその責任は、成人して選挙権を持てば否応なしに僕に降りかかってきます

正直恐ろしいことだと思います



でも、だから僕は学びたい

色々なことを知りたい、理解したい


そう思い始めてから大学に行きたいと思いました

それまでは大学に価値なんてないと思ってましたから


憲法の話でもそうですが、ある判断が100%正しいことなんてないんだと思います

「守る義務」かもしれないし「変える勇気」かもしれない

どちらにも一定の理由と信念があって、それでも僕たちは判断を下さなきゃいけない


社会の色々な問題を考えようとすれば絶対的に知識が必要です

知識もなしに勝手な持論を振り回すのは犯罪みたいなもんです


だから、僕たちは勉強しないといけないんだと思います



…こういうことを考えてると、浪人なんかしてる自分が歯痒いですが、今は最後の準備期間だと捉えて頭を鍛えておくしかないですね…




なんだか長い上にまとまりがなくてすいません(>_<)

それでは!